ノードを本格的に組み始める前に、まずは「Blenderのジオメトリノードの言語」を説明しないと前に進まないと思います。
細かい数学や理論を丸暗記する必要はありません。「要するにどういうこと?」という一言イメージだけ頭に入れておけば、この後の手順が驚くほどスッと頭に入ってくるようになります。
Blenderのジオメトリノードを開くと、聞き慣れない専門用語がたくさん出てきて難しく感じてしまうかもしれません。
ですが、「それぞれの役割」を身近な言葉に置き換えてみると、仕組みはとてもシンプルです。
今回は、ノードを触る前に知っておきたい基本用語を、初心者向けにわかりやすく解説してみます。
ジオメトリ = 何を扱っているか(形状データ)
ポイント = どこにあるか(位置・目印)
属性(アトリビュート) = それぞれが持っている情報(位置・回転・サイズなど)
フィールド = その情報をどう計算するか(計算ルール)
ドメイン = その情報を誰に持たせるか(情報の持ち主)
インスタンス = 何を配置するか(複製オブジェクト)
1.ジオメトリ(Geometry)
まず「ジオメトリ」は、3D空間に存在する形状そのものだと考えてください。
例えば、以下のようなものがすべてジオメトリです。
- 立方体 / 球 / 円柱
- 地面 / 木 / キャラクター
ジオメトリノードでは、「この形状を入力して、こう加工して、別の形状として出力する」という処理を行います。
⚠️ 重要:ジオメトリ=メッシュではありません
ジオメトリノードでは、メッシュ(Mesh)だけでなく、カーブ(Curve)、ポイントクラウド(Point Cloud)、インスタンス(Instances)など、さまざまな種類のデータをまとめて「ジオメトリ」として扱います。
2.ポイント(Point)
ポイントは、簡単に言えば「3D空間上の位置(目印)」です。
例えば、地面の上に点がパラパラと散らばっている状態をイメージしてください。
● ● ● ● ●
この「●」がポイントです。それぞれのポイントは「私はX=3、Y=2、Z=0の場所にいます」という位置情報を持っています。
【ポイントが重要な理由】
ジオメトリノードでは、「ポイントを作る ➔ そのポイントに何かを配置する」という使い方を非常によく行います。
ポイント配置の流れ
① 地面を用意する
↓
② ポイントをばらまく(● ● ● ●)
↓
③ 木を配置する(🌳 🌳 🌳 🌳)
ここで重要なのは、「ポイント=木そのもの」ではないということです。ポイントはあくまで「ここに木を置いてください」という場所の指定にすぎません。
3.インスタンス(Instance)
ポイントという「場所」を用意したら、そこに何を置くかを指定します。
1本の木を用意して、ポイントの場所に並べるとき、その「置かれた木(🌳)」がインスタンスです。
つまり、「元になる1つの形状を、複数の場所に効率よく配置したもの」がインスタンスです。
【1,000本の木を配置する場合】
普通に1,000本の木をメッシュで作るとデータが激重になりますが、インスタンスを使えば「この1本の木を、指定した1,000個のポイントに配置して」と処理するため、動作が非常に軽くなります。
代表的なノードに「ポイントにインスタンス作成(Instance on Points)」があります。名前の通り「ポイントの上にインスタンスを置く」という意味です。
4.属性(Attribute)
属性(アトリビュート)は、「ポイントや面など、各要素が持っているプロフィール情報」です。
例えば5つのポイントがある場合:
- 位置情報: X=2, Y=5, Z=0
- カラー情報: 赤、青、緑
- サイズ情報: 1.0、0.5
このように、その要素が持っている個別のデータすべてを「属性」と呼びます。
5.フィールド(Field)
フィールドは、「それぞれの要素について、どんな値にするかを計算する仕組み」です。
例えば、100個あるポイントに対して「高い位置にあるポイントほど大きく、低い位置にあるポイントほど小さくする」という処理をしたいとします。
このとき、「高さの値を見て、それに応じた大きさを計算して適用する」という計算ルールそのものがフィールドです。
6.「属性」と「フィールド」の違い
ここが一番混乱しやすいポイントなので、表で整理しておきましょう。
| 用語 | 一言でいうと | 具体例 |
|---|---|---|
| 属性 | 持っている情報 | 「このポイントの高さは3です」 |
| フィールド | どう計算するか | 「このポイントの高さを2倍にして大きさに使おう」 |
7.5つの言葉を全部つなげてみよう!
「地面に、場所によって大きさの違う木を大量に配置する」という作業で全体をつなげてみます。
- ジオメトリ: 土台となる「地面」を用意する。
- ポイント: 地面の上に「配置場所(●)」をばらまく。
- 属性: 各ポイントが「位置」や「ランダムな数値」の情報を持つ。
- フィールド: 「数値が大きい場所ほど木を大きくする」と計算する。
- インスタンス: 計算結果に合わせて「木(🌳)」を配置する。
8.「ドメイン」とは?
属性やフィールドを理解すると出てくるのがドメインです。
ドメインとは、「その情報をどの単位(誰)に対して持たせるか」という管理場所のことです。
例えば「赤色にする」という属性をつける場合でも:
- 頂点ドメイン: 頂点ごとに色を設定する
- 面(フェース)ドメイン: 面全体ごとに色を設定する
このように「どこを単位として情報を持たせるか」を指定するのがドメインです。
💡 一番わかりやすい「学校」のたとえ
- ジオメトリ = 学校全体
- ポイント = 生徒一人ひとり
- 属性 = 生徒の「身長・体重・テストの点数」
- フィールド = 「身長が高い生徒ほど大きな服を与える」計算方法
- インスタンス = 全員の机に配る「同じ種類の教科書」
- ドメイン = その情報は「生徒単位」か「クラス単位」か「学年単位」か
まとめ:ノード画面を見たときの思考フレームワーク
ジオメトリノードの画面を開いたら、次の順番で考えてみてください。
- ① 何を扱っている? ➔ ジオメトリ
- ② どこにある? ➔ ポイント
- ③ それぞれどんな情報を持っている? ➔ 属性
- ④ その情報をどう計算する? ➔ フィールド
- ⑤ その情報は何を単位にしている? ➔ ドメイン
- ⑥ そこに何を配置する? ➔ インスタンス
最初は「ポイント=場所」「属性=情報」「フィールド=計算」「インスタンス=配置するもの」の4つを押さえるだけでも、ノードの見え方が劇的に変わります。
今までの流れの説明はBlenderのジオメトリを使う上で「概念の理解」として説明してきました。
今回は難しく考えずに、何となくでも「そんな捉え方なんだ」で良いです、これから実際に使用するにあたって詳しく説明しながら進めます。
しかし実際にBlenderのジオメトリ解説記事の中では、これらの単語を使いますので私の場合は、この単語の意味で苦労しました。
やはり基本単語の意味は理解していないと、どこかで躓きますので進めながら必要箇所でしっかりと伝えたいと思います。
Blenderのフィールドは関数と簡単に決めつけない解説記事
下の記事を読み、頭の片隅に止めて進めると多くの実りある「ジオメトリノード」が個人で組めるようになります。
次の記事を下に提示しています。興味ある方は次に進んでください。
Blenderで描く3Dの世界 | haru1960作品集 
